2011年8月10日水曜日

注目作「TERA」のCBTを振り返り,来るべきOBTに向けての意気込みなどを,日本総合プロデューサーに聞いてみた(2)

4Gamer:
ハードルという意味では,PvP(対人戦)に関しても近いことが言えるのかな,と。それでもCBTの終盤では,異様なくらいに盛り上がっていましたよ。

潮田氏:
どのサーバーも,ヴェリカの中にある円形広場が,自然とPvP会場と化していましたね(笑)。運営側からはとくに誘導をしていなかったのですが,プレイヤー側から自然に,ああいった流れが起こるのは見ていて嬉しかったです。
TERAのパーティプレイやPvPは,実際に触れれば多くの方に楽しんでいただけるはずです。初心者でも直感的に操作できると思いますし。パーティプレ イでもお話しましたが,フリーターゲティングであることで,PvPも今までの概念を打ち破っています。例えば,エレメンタリストはテレポートで回避可能な ことなどが,良い例かもしれません。運営側としては,PvPへ多くの人が到達してくれるための導線や,環境作りを行っていきたいですね。




想像以上に幅広い年齢層が参加したCBT


4Gamer:
CBTのときに気になったことですが,オープンチャット用として,「パーティ検索」用のチャンネルが広く用いられていましたね。

潮田氏:
ああいう使われ方をするのは予想外でした。本来オープンチャットという目的では,同じ領内のプレイヤーに届く「領チャット」が妥当です。現在はまだ“領”(ある一定のエリアの呼び名)という考え方が定着していないので,気付かない人が多かったのかもしれません。

4Gamer:
オープンチャットの会話内容も,サーバーによってはだいぶフランクでした。ああいったチャットが楽しいと感じる人がいる一方,うるさいと感じる人もそれなりの数がいそうですが,マナーに関する呼びかけなどを運営側から行うことはありそうですか?

潮田氏:
OBT以降の動向を見ながら慎重に判断しますが,例えばゲーム内の「お知らせ」機能でやんわりと伝えるとか,公式サイトに掲載予定のゲームガイドで,マナーに関して触れることはあるかもしれません。チャンネルの本来の用途である“パーティ募集”に支障が出てしまったりすると問題ですしね。


4Gamer:
私は「ハンゲームの年齢層って凄いなぁ……」と思いながら眺めていたのですが,単に心配しすぎなだけでしょうか?

潮田氏:
クローズドβテストでは,ユーザーの動向を調査するのも目的の一つでした。もちろん,オープンチャットで何が起こっていたかは一通り把握しています。例 えば,チャットを荒らそうとする人がいたとしても,CBTではガチガチには取り締まっていませんでした。当然,最低限のラインでは取り締まりを行っていま したが,お客様によっては,野放し状態のように見受けられたかもしれません。
ですが,OBT以降では規約が変わり,若干厳しくなります。また正式サービスを迎えて課金が始まると,そういったゲーム内の雰囲気も少しずつ変わっていくと見ていますし,多くのお客様が快適に楽しめるようにする予定です。

4Gamer:
それを聞いてちょっと安心しました。

潮田氏:
規約が厳しくなるとはいっても,普通に遊ぶ大多数の方は,なんら気にする必要はありません。度がすぎたプレイヤーに対する取り締まりは,むしろそれ以外の方々が,普通に楽しんでいただくために必要なことですので。

4Gamer:
ハンゲームという一大プラットフォームが総力を挙げてプッシュしてるタイトルなのですから,年齢層的には親と子くらい離れていてもおかしくないわけです。それだけの幅広い年齢層が一堂に会する娯楽って,それほど多くないですよね。

潮田氏:
そうかもしれません。

4Gamer:
例えば,欧米のMMOでは,プレイヤーのニーズごとにサーバーを分けています。代表的なのはPKの可能/不可能や,ロールプレイ目的とか。個人的には思わず「大人向けサーバー」が必要と感じてしまいました。

潮田氏:
今の時点でTERAのサーバーを細分化しすぎるのは,別の意味で問題が出てきそうですね。ただ,お客様が気の合う仲間を見つけやすくして,コミュニティ 形成をサポートするための企画はいくつか用意しています。現在最終調整中ですので,近日中になんらかの発表ができると思いますよ。

※7月27日,日本ではPK可能サーバーとPK不可能サーバーに分けてサービスされることが,正式に発表されている(関連記事

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